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山口敬之氏の「暗闘」 安倍外交と国内の闘い  [読書]

山口敬之氏の新刊「暗闘」を読みました。

(その前に)朝一番で撮った三色すみれを貼ります(笑)
三色すみれ.JPG


今回は「暗闘」、昨年の米大統領選、日露首脳会談、官邸の戦いは、まさにこの言葉通りだと思いました。
以下目次を紹介しますね。

第一章 安倍・トランプ会談の衝撃
第二章 トランプ陣営の正体
第三章 安倍・トランプ時代の日米関係
第四章 官邸と外務省の暗闘
第五章 日露交渉
最終章 安倍外交が目指すもの
    あとがき
山口敬之著「暗闘」より

主に安倍外交を中心とした内容ですが、国益のぶつかり合いである外交交渉の最先端にいる首相の立場を思えば、国会での野党の質問があまりにも幼稚すぎると思ってしまいます。
それを一部分だけ切り取って垂れ流しするマスコミは卑怯だし、大衆迎合されてしまう視聴者が多いことも、彼らの思い通りなのだろうと感じました。

政治記者の目で淡々と書かれているのは前作と同じですが、今回は著者の歴史観なども分かり、当然ですが(笑)、マスメディアに関わる人の本音も読み取れました。

昨年の大統領選挙でクリントン有利な流れの中で、外交官の「万が一」に備えた「安倍・トランプ会談への道のり」は、外務省の森健良北米局長と佐々江賢一郎駐米大使を中心に水面下で行われました。
「トランプが大統領になる前に会う海外の首脳はシンゾー・アベたった一人だ」
この言葉が持つ意味は大きいです。

「去り行くオバマ大統領に敬意を表するためにも、今日話したことは一切外部に漏らさないようにしましょう」
会談のあとトランプはこう言ったということです。

オバマ前政権との違いは今の米国を見れば明らかですが、以下の山口氏の言葉が印象的です。

【引用】
オバマ政権のアジア太平洋重視政策が軍事的な現状把握を誤り、さらに「静かに話して、大きな棍棒を持つ」という諺を元に、アジア重視を唱えたオバマ政権の政策は言葉ばかりで実行を伴わなかったとの批判は、トランプ政権はその真逆を行くという宣言でもある。
すなわち後戻りできないほど米軍はアジア地域に軍事的に関与している現実を捉え、口先だけでなく有言実行でコミットする、という宣言でもある。
(同76ページ)

これは米国の有力な外交専門誌「フォーリン・ポリシー」に掲載された、トランプ陣営の基本方針を示す論文を山口氏が解説したもの、その一部です。
日米関係は今後大きく変化していくような気がします。

最終章「安倍外交が目指すもの」には、真珠湾訪問への「暗闘」が書かれています。
安倍内閣の第二次政権発足にあたり、首相としての課題の一つが「アメリカとの真の和解」だったということです。
保守政治家として避けて通れない課題だったのだと思います。

米国では真珠湾の奇襲攻撃を疑問視する歴史書が書店で多数並んでいるそうです。
中でもルーズベルトの前任であるハーバート・フーバー大統領の「Freedom Betrayed (裏切られた自由)」は有名とのことで、ルーズベルトが日本人を極端に蔑視する差別主義者であり、以下のように書いているというのです。
「日本とのすべての戦争は、戦争に入りたいという狂人の欲望だった」(同169ページ)

山口氏は「戦争の歪み」と表現していますが、米国でもその清算をする時が来ているのでしょうね。
近年では日米双方で開戦に至る経緯を包括的に再検証しようとする動きもあるようです。

オバマ大統領による広島訪問は、山口氏によると誤算だった指摘されていますが、「真珠湾と広島をセットにしない」という時間的調整など安倍政治の外交には一貫した戦略があります。
アリゾナのスピーチも相当に練られた結果であったことが分かりました。

山口氏が注目したのは次のフレーズです。

「この地で命を落とした人々の御霊に、ここから始まった戦いが奪った、全ての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった、数知れぬ、無辜の民の魂に、永劫の、哀悼の誠を捧げます」

「数知れぬ、無辜の民の魂」には、真珠湾だけでなく、広島・長崎の犠牲者も忘れていないことが示されている、としています。
その前段に米軍兵士を、戦闘員ではなく家族に囲まれて平和な生活を営む市民として描くことで、戦争による死者を平等に悼むことを通して負の歴史に「一定の区切り」をつけようとした、と解説しています。(同183~184)

トランプ政権が中国に対して強硬姿勢であることは日本にとっては見逃せないことです。
トランプ大統領の側近であるピーター・ナヴァロの著書、「米中もし戦わば」から中国の戦略について紹介されていました。

中国が現状変更のために日米に仕掛けているのは「兵器を使わない戦争」であり、それは「法律戦」「心理戦」「メディア戦」だと指摘しているそうです。中国の直接的な指揮下・支援下、および緩やかなイデオロギー的連帯として行われているものまで多種多様としています。(同 192~193)

この指摘は、最近の国内を見ても明らかな動きとして素人目でも分かります。
弱小野党はただただ安倍内閣の足を引っ張ることのみ。

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