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「真実の見極め」と大衆におもねる新聞 [新聞記事]

「フェイクニュース」、最近よく聞く言葉ですね。

トランプという型破りな大統領の出現により、既存メディアは攻撃の的になっているような状況です。
確かに自分の都合の良いことのみを取り出して、SNSで発信することはフェアじゃないと思いますが、メディアはどうかと言えば、日米ともに情報の世界で「君臨」してきた、それがメディアなのではないか、とさえ思えます。
果たして「フェイク」を流しているのはどちらなのでしょうか?

21日の紙面は14面に米紙ワシントン・ポストのマーティン・バロンという編集主幹の話と、17面に「報道と紙面を考える」として、読売新聞の懇談会が掲載されていました。
記事を読んで、トランプ氏のメディア攻撃に日米とも戸惑っている様子が感じられました。

バロン氏は、フェイクニュース拡散の背景に、米国民がデマ情報を信じやすいということを挙げています。
日本の識者も述べていますが、日本のような全国紙が少ない分、人々はSNSで情報を得ることができるようになったことも大きいのではないでしょうか。
バロン氏は長い目で見たら、対策は教育現場から始めるべきだと言っています。世の中の情報を見分ける力が必要と言うのは日米共通の課題ですね。
また次のようにも述べています。

【引用】
「元々は事実に基づかない記事や陰謀説を指すこの言葉を、トランプ氏は自分の意に沿わない報道機関に対して使うようになった。報道機関を悪者に仕立てることで、影響力を弱めたいのだろう。我々のことをフェイクニュースと呼ぶ一方で、好きな社には便宜を図っている」
(同)

ワシントン・ポストは新たなスローガンを採用したそうです。
「Democracy Dies in Darkness(民主主義は暗闘の中で死す)」
トランプ大統領を念頭に置いたものではないということですが。
600を超える候補から選ばれた理由として、ウォーターゲート事件で当時の報道を主導したボブ・ウッドワード氏の言葉「暗闘の中で明かりをともし続ける。それが報道の使命だ」、があったようです。
今、民主主義とは何なのか、が問われる時代だというのは実感しますね。

さて17面の懇談会。
弁護士で元東京高検検事長上田廣一氏、元警察庁長官・元駐スイス大使の国松孝次氏、全国社会福祉協議会名誉会長・元法相の長尾立子氏の3氏が識者として報道機関の情報の在り方を述べていました。

長尾立子氏は米国社会の「光と影」として、「我々が知らない影の部分が現実の政治に大きな影響を持つようになった」と指摘した部分は、本当にそうだなと感じました。
さらに次のように述べています。

「そうした影を取り上げた報道が少なく、米国の大きな変動について十分な情報が届いていなかったという印象を持っている」(読売新聞4月21日17面)

上田氏は、「偽ニュースに反応する多くの国民がいる中でトランプ政権が誕生した」ことを踏まえて、「報道機関は米国民が何に悩んでいるのか掘り下げた報道をしてほしい」と要望しています。

国松氏は、全国紙の発行部数が少ない米国で地方紙が衰退していることを例に挙げて、「一連のトランプ現象で、米メディアの実態掌握力が落ちていることが表面化した。メディアの根っこの部分が枯れているのではないか」と述べています。
三氏とも米国の現状把握はわたしたちが感じているようなことを述べたと思います。

異質に感じたのは、読売新聞側の意見。
ジャーナリストの斎藤彰氏は「意図的、計画的に、SNSを駆使し偽ニュースが展開されたことが今回の選挙の特徴だった」と論じています。
この方は大統領選挙を現地で見てこられた方だそうですが、調べたら元読売新聞のワシントン特派員でした。
この論調にはわたしは疑問を持ちました。

むしろ、北海道教育大学教授飯山雅史氏の話の方が言い当てていると思います。
「報道機関が派手な政治対立に目を奪われ、社会の現状を見ていなかった点は反省が必要だと思う」

読者層を意識しているのかなぁ、と思うのですが、政治部長の前木理一郎氏は「トランプ政権だけではなく、日本の外務省や首相官邸からの説明も必ずしも本当だとは限らない。その背後にある真実の姿を追い求めていきたい」と言っている部分は気になりました。

メディアの「報道しない自由」は何なの?と思いますが、世代交代を待つしかないのかな、とも思いました。
読売新聞は「真実の見極め 責務」としていますが、真実を報道するなら、もっと報道してほしいことがたくさんあります。
こういう体質をみても、大衆におもねる新聞、という印象は強いですね。

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