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「理性の国」の行方 仏歴史学者 ピエール・ビルンボーム氏 [新聞記事]

そろそろバラの季節ですね。
近所にバラが咲いていました。

バラの中ではこの「カクテル」が好きです。

カクテル.JPG


フランスの決選投票8日未明には判明するようですね。
2日に行われたテレビ討論後の世論調査でマクロン氏優勢が60%、ルペン氏は40%だったということで、このままマクロン氏で決まるのでしょうか?

6日に掲載された、フランスの歴史学者ピエール・ビルンボーム(76)という方の「『理性の国』ゆらぐ仏」、という記事が興味深かったです。

フランスにおける国民戦線の台頭は、フランス革命以降に始まったというのです。
フランス革命はナポレオン率いる革命軍がクーデターを起こし王政を倒した市民革命ですが、ビルンボーム氏は次のように述べています。

【引用】
「全ては1789年の仏革命に始まる。革命派は自由・平等・友愛という理念に基づく共和国をつくった。その後、血統や人種や宗教に依拠しない、理念だけの国づくりは可能で、人々の愛国心がそれを支えるという理屈が力を得る。これは血統と人種を国家の柱としていたドイツに対抗した理屈でもあった。理性でこしらえた理想郷のような共和国、それがフランスの主流派が建前として抱いてきた国家像だった」

「一方、仏革命は国内に『反革命』もうむ。反革命派は逆に、血統・人種・郷土を国家の土台とし、対立する。加えて、革命は宗教、つまりカトリック教会の政治的影響力を否定し、政治と宗教を分離した。カトリック勢力の一部はそれに激怒し、『悪魔の仕業』と断じる。悪魔と名指しされたのはユダヤ人だった。こうして反ユダヤ主義が誕生する。反革命の流れの先に、第二次世界大戦でナチスに服従したビシー政府があり、1972年に結党された国民戦線に至る」(読売新聞5月6日9面)

ビシー政府が国民戦線の根源ということでしょうか。
ビルンボーム氏は以下のように。

【引用】
「彼女は、父親で前党首のジャンマリ―氏が示していた反ユダヤ主義やナチスへの共鳴、ビシー政府崇拝といった極右の特徴を隠すことに成功した。実際は父親同様に反革命の流れにあるのだが。その一方で、福祉や公共サービスなど共和派が達成してきたことを支持する。国家の擁護者になった。その結果、マリーヌ・ルペン氏は革命派と反革命派の和解を体現しているかのように見える。伝統回帰のカトリック、国家に執着する左翼、極左など実に雑多な人々が国民戦線の支持に回るようになった」(同)

ビルンボーム氏はパリ第一大学名誉教授で、民族主義や愛国心、極右や反ユダヤ主義に関する著書を数多く出されている、極右研究の第一人者ということです。

「私は血統・人種・土着・宗教への回帰を危険だと考える。フランスだけではない。欧州連合(EU)を離脱する英国、トランプ大統領を出現させた米国など、理性の光を避ける国が出てきた」(同)

以上のように、ここだけを読んでもグローバリズムを推進している学者だと感じます。
ルペン氏を「彼女の国家観は血統・人種・土着だ」と断じて、マクロン氏が勝ったとしても、ルペン氏が40%を獲得すれば、国民戦線は根を張る、とこれからも革命と反革命が続く、としています。
結局、グローバリズムの終焉を感じずにはいられない状況ですが、どのように終わるのか、気になります。

話を聞いた読売新聞の鶴原徹也編集委員にビルンボーム氏は「あなたはなぜ私にばかり話をさせるのですか」といったそうです。
ビルンボーム氏の話、日本とはまるで違う国家像にわたしは圧倒されたのですが、鶴原編集委員もそうだったのでは?と密かに思っています(笑)

「理性の国」というのが、何ともわたしには建前のような気がして、理性の中心が何なのか、エリートたちの都合のいい解釈ではないのか、と思ってしまいます。
理性だけで国家も共同体も決して成立しないでしょうに、それは机上の空論でしかないような気がします。

多分、米国もトランプによって「建前の仮面」をはがされたのではないでしょうか?
長年フランスに住んでいたという、学者のようですが、吉田徹氏は次のように述べています。

ビルンボームではないが、私も「共和主義精神」によって「フランス人」になれるのではないかと考えるのは、もはや思い込みにすぎないのだろうか。
http://lex.juris.hokudai.ac.jp/~yoshidat/bio.htm

ドイツの民族的理念に対抗して出来た共和国フランスが、今やメルケル首相のかばん持ちにしか国民の目に映らないことは歴史の皮肉と感じました。
その国民を無視してまでEUとユーロに縛られ、移民を受け入れ、血統・人種・土着・宗教を否定する不思議、やはりわたしは唖然とするしかないです。

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