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第3次中東戦争 イスラエルの「完勝」から50年 [新聞記事]

中東の話なのですが、詳しくは知りませんでした。

6月は第3次中東戦争でイスラエルが勝利を収めて50年目に当たると、先日「フォーリンアフェアーズ」を発行する米外交問題評議会会長のリチャード・ハース氏の記事が掲載されていたので、中東問題と今の現状をまとめました。

「地球を読む」という1面記事ですが、「第3次中東戦争」「『完勝』から50年 遠い和平」というタイトルがついていました。

第3次中東戦争とは?
1967年6月5日に始まったイスラエルとアラブ諸国の戦争。イスラエルが6日間で勝利した。イスラエルはヨルダンが統治していた東エルサレムとヨルダン川西岸、エジプト領シナイ半島とガザ地区、シリアのゴラン高原を占領した。(読売新聞6月7日1面)

中東戦争.jpg

引用元:https://thepage.jp/detail/20140329-00000007-wordleaf

前史として、
第1次中東戦争:1948年 イスラエル建国のための戦い。
第2次中東戦争:1956年 エジプトがスエズ運河を国有化したことによるエジプトとイスラエルとの戦争。スエズ運河を国際管理したい英仏はイスラエルを戦争へと煽った。
第3次中東戦争:1967年 シリアとの国境ゴラン高原へのイスラエル入植を巡ってアラブ諸国とイスラエルが行った戦争。イスラエルは6日間で「完勝」した。

1973年には、エジプトがシリアとともに領土奪回のために先制攻撃し第4次中東戦争が起きました。
イスラエルは「ヨム・キプール(贖罪の日)」という、最も神聖な日にあたり、アラブ側は入念な準備をすることにより初動で圧倒しますが、イスラエルは米国の支援もあり盛り返し、国連の調停で、結果として「痛み分け」という形で終わっています。
この戦争は、奇襲であっても「イスラエルはアラブ側に対して負けるはずはない」という、イスラエルの不敗神話を崩壊させ、イスラエルと対等な立場で交渉ができることをエジプトは示したと言われています。
これによりエジプトは、1979年イスラエルとの和平条約を締結し、1982年、シナイ半島はエジプトに返還されました。

以上のような内容を踏まえてリチャード・ハース氏は以下のように述べています。

【引用】
平和は、対立を解決する機が熟した時にのみ訪れるものだ。つまり、対立する主要な勢力の指導者たちが、妥協を受け入れる意思と能力の双方を持っている時である。
それがなければ、いくら第三者が善意の外交努力を積み重ねてもあまり役には立たない。

中略

パレスチナ人は、彼らの大半がエジプトやヨルダンの支配下で暮らしていた時には望むべくもなかったような主体性と国際的な存在感を獲得した。
しかし、パレスチナ人は、イスラエルの存在を容認するかどうか、容認して自分たちの国を持つためには何を代償として放棄すべきか、といった点に関しての総意を自分たち自身の間では得られなかった。

中略

それでも、67年以来、外交的な進展が全くなかったとは言えない。多くのイスラエル人とパレスチナ人は互いの存在を事実として認め、何らかの領土分割で二つの国家をつくる必要があることを認識するようになったからだ。
ただし、目下のところは双方とも、互いの対立点を解消する用意が出来ていない。手詰まり状態は双方に代償を強い、それは現在も続いている。
物理的、経済的な損失以上に、パレスチナは自前の国家を持つことができず、自分たちの生活を自分たちで決められないままだ。
以下略(読売新聞6月11日2面)

ハース氏の言葉は、ほぼ欧米側の主張でパレスチナに厳しい内容ですね。
「機が熟した時」、日露の領土交渉を見ても、そう言う機運の中で進んでいることは明らかです。

ちなみにパレスチナという語源は旧約聖書の「士師記」や「サムエル記」に出てくる「ペリシテ人」に由来し、「ペリシテ人の地」という意味だそうです。
一方イスラエルの入植と闘争は、「信仰が支え」となっており、読売新聞の記事ではユダヤ人女性の言葉を紹介していました。

「我々はユダヤの地に帰っただけ。神が与えると約束した土地をパレスチナ人から解放することは私たちの使命」(読売新聞6月9日10面)

パレスチナの自治区では、自立した生活ができないためイスラエルに同化するパレスチナ人が増えているそうです。
現在、東エルサレムには約32万人のパレスチナ人と約20万人のユダヤ人が暮らしており、パレスチナ人には居住権はあるが国籍はなく、税金をイスラエルに収めることでイスラエル国民と同じ教育やサービスを受けられる「2級市民」の扱い、ということです。

開戦50周年の式典で、イスラエルのネタニヤフ首相は「パレスチナはイスラエルがユダヤ民族の国家であることを認めなければならない」と要求。
それに対しパレスチナ自治政府のアッパス議長は「パレスチナはイスラエルが占領した東エルサレムを首都とする国家の樹立こそが地域の安全と安定を保証する」と声明を出しています。

トランプ大統領の中東訪問では、和平交渉再開に意欲を示し、新たな入植を目指すネタニヤフ首相に、入植を「少し自制してほしい」(同6月9日)と促したそうです。
自治政府のアッパス議長には「暴力に見返りが与えられる環境に平和は根付かない」(同)と対策を求めました。

中東問題は戦争によって土地を奪われたパレスチナと占領したイスラエルとの「領土問題」、20世紀の解決されない弱肉強食の荒野、それが中東問題なのでしょうか。

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